ぼーず。ツーリング・レポート!No2


さて。大家のおばぁちゃんにも、一月近くいませんと宣言し、
大荷物かかえていざバイクへ、買ったばかりのネット使って、
よっこらせと積み上げる、それだけで息切れるあたり、
日頃の運動不足かしらね、とぼそり呟く。。。。。
心の準備もそこそこに、バイクにまたがりキックを勢い良く。。。
(すかっ)あれ。よし今度こそ。(すかかっ)あれれ。
ほれ行け。(すかん)なんだよもー(すここんっ)
「なんでよー!!!」思わず口走る。朝の8時半とは言え、
すでに日は高くのぼりつめた9月。
滲む汗に焦りは一入、ハンドルを眺める。
「ナニこれ。。。。。」キーがオンになっておりませんでした。
「はぁ。。。。幸先わっる〜」などと独りごちつついざ、東名へ。
平日の出勤時間、一般道は込み込みである。
しかし、先ほどの失敗の記憶はどこへやら、気分は上々で、
「はぁ。一般の方々は仕事よねーそーよねー」とほくそ笑む。
天気はいいけど、空気は悪い、後ろの荷物を気にしつつ、
すり抜けすり抜けすり抜けすり抜けっっっっっっっっ。

環8に出ると間もなく道路は空き出した、うわーシアワセー。
などと自分にしか解らない様な幸せにひたりつつ、東名入り口。
始めて乗ったのは、車の免許を取って一月目、新車が来てから3日目。
もう3年も前の事になるなーんて、
思いながら信号がなくなった道路へ入って間もなく料金所。
すちゃっと気取って、さぁ行くぜっっ!
意気込み甲斐なく、思い出されるのは友達の言葉。
「空冷だって事を肝に命じて行けよ。真夏になんかすぐ行っちまうからな」
そろそろアスファルトが焼けて来て、照り返しにお肌もじりじり。
はっっっ。。。スピードだせないよぉ。。。。。<でも100キロ
そのまま、時折140キロ出して「おぉイカンイカン」
とメーターとにらめっこなんてしながら、トラックの後ろに並ぶ。

波瀾万丈な私のお馬鹿ツーリング引き返せない所までまいりまして。
サービスエリアを見つけては、給油と言っては休憩また休憩。
給油と言いながら、出る時には「あっ」とGSを横目に走り去る。
軟弱ここに極まれりですな。
しかし、休憩とは言うものの、煙草1本とロイヤルミルクティー、
それだけじっくり味わうと、そそくさとエリアを出る、
この繰り返し。ナニしてるんでしょーねー。自分。
そろそろ地図でしか知らない地名が現れた頃、
本当の給油で、寄ったサービスエリア。
そこには駐輪場がなく、仕方ないなと駐車スペースへ。
そんなに混んでいない駐車場、隣に止まっているのは教習車。
「ほぉー高速教習かー(ぷはー)した事ないなー(ぷはー)」
と暢気に外のベンチで一服中、(服役にあらず)

「よぅお姉ちゃんかいあのバイクは」
見るからに貫禄と言うか、ヤクザ風味と言うかなおっちゃん登場。
「はぁ。そうっスー」おどおどと答える私。
「すげーなー関東から来たんだ?」雰囲気とはエラく違う。
「いやーそんなすごくはないっスよー」てれてれである。
「どこまで行くの?」「取り合えず、今日は京都まで」洒落ではない。
「へー。もっと行くの?」「一応、沖縄めざして行こうと。。。」
「へっ(裏声)よく行くなぁー。あれは単気筒だろぉ?疲れるだろーよ」
「はぁ。そうですけど、そんなに疲れませんよ」だるだるのクセに。
「そぉおかぁぁ?俺じゃーもー行けねーなー」誰も行けとは言っていない。
「いやいやいやいや(口癖)全然いけますよー(笑)」
「そっかぁ?ま。気をつけて行きなや」と手を振り、去って行くおっさん。
その後の挙動を見ていたら、どうやら教官だったらしい、
教習生らしい男の子達を急かしつつ、こぎれいな車は去って行った。
おっさんに声をかけられた事よりも、すでに栃木ナンバーを見て、
「関東から」と言われた事にちょっと新鮮さを覚えた出来ごとでした。
その後、何事もなくおっかなびっくり進んで行く私。
バイクの調子もまずまず、色んなサービスエリアで、
コカコーラボトラーズの紅茶花伝を嗜みつつ、野良猫と遊び、
山の緑に心奪われ、テープを聞きながら口ずさみ。
程よいカーブに程よい登り下り、トラックの排気ガスは嫌だけど。
そんなに混んでいない高速道路はかなーり快適でありました。

そろそろ日も傾きかけ、暑いと言うよりも、
蒸しっとした感じが強くなってきた頃、
京都の標識が近くなってきた、どうやら一雨来た後らしく、
轍の外はしっとりと濡れていて、Tシャツが張り付くよーな、
気持ち良くはない湿度に嫌気がさし出した時、トラックが増えて、
帰りたいんだよーと言うオーラを出した営業車達も増えて来た。
思う通りに走れなくなってきて、観光バスもチラホラ。
やって来たのは京都南インターチェンジ、附近には多いんでわ?
と思う程の観光バスとマナーのあまり良く無いと思われる一般車。
探すのはホテル。最初にも言った通り、予約なぞせず、
電話番号を調べる訳でもなく、土地勘などあるはずもなく。
しかーし。駅まではなんとか着いたものの、
やすっちーホテルが見当たらない。ふむ。もちょっと探すか。
うろうろする事、約30分程度後、
一泊5500円(シングル)からと言う登りを上げたビジネスホテル発見。
フロントに行って宿泊交渉。「生憎、今日は満室」がっくりである、
「この辺に同じよーな値段のホテルありますかね?」心臓に毛だ。
「この先にある、京都第一ホテルさんに伺って見てはどうでしょう?」
ふむ、そこそこいい人らしいよこの人は。なーんて思いながら。
「どーもー」と立ち去る私。「はーはよ横になりたー。。。」弱音モード。
最初のホテルの人の言う通り、京都第一ホテルはあった。
なかなか小綺麗な部類のそのホテル、一泊5400円。(だったかな?)
ふむ、まーいーでしょ。バイクを駐車場に入れさしてくれただけで、
もう満足、それも地下♪
近所にコンビニがなかろうが、煙草屋がなかろうが、
気にならなくなるあたり、チープと言うか、お安い性格。
しかし、夜になり小腹がすいて来た頃、ちょっとだけ後悔する事になる。
回りに何もない事もだけれど、自動販売機の物がやはり高いのである。
ま。ちょっとだけだけどね。ほんとに。。。。。(ふぅ)
おにぎりと缶紅茶。おまけにおつまみボックス。(さきいかだった)
それで1000円くらいはちょっと嫌だなー。。。<でも結構膨れたけど。

さて。大阪の奥様と姫路の天使達のママに電話しなきゃ。。。。。
はっ。大阪の奥様の電話番号がないぃぃぃぃぃっっっ!!
そう。手帳に写し忘れたのだ。しかし、何故か姫路のママのは写してあった、
ので、番号を教えてくれと電話。しかーし「しらへんのよー」
はぁ。どーしよー行くっつたからには。行かんと気がすまぬー。
「んじゃメールで聞いてみよかー?」ふぇーええ人じゃぁ。
「遅くなってもえんやったら電話するよー」お願いして、
疲れた私はひとっぷろ。狭い風呂になみなみと湯を注ぎ、
「・ぁぁぁぁ〜」とおやじチックな奇声を上げながら長湯。
風呂から上がるとすでにお眠。横になりすぐテレビつけっぱなしで居眠り。
何時間か後に、天使達のママからの電話でお目覚め。(いや。かなりボケボケ)
連絡はつかなかったとの事だった。ふぅ。どーしょかねー。
まぁいいや。なんとかなるっしょ。とママへ伝え。
その日は深いとても深い眠りへとついた。
明日は京都観光するぞーと期待に胸を膨らませながら。。。曝睡。。。

以下次号。。。。誤字脱字は気にしないように。(笑)